「サーキュラーID(CircularID)」をご存じですか?

昨今、カフェのストローが紙製だったり、
宅配でもプラスチックではなく紙の容器が使用されていたりと、
自発的に行動しなくても循環型社会に参加できる時代になってきています。

そんな中、新たにアメリカの某スタートアップ企業が循環型ファッションを実現するテクノロジーとして、衣服にマイクロチップを織り込んで追跡を可能にする「サーキュラーID(CircularID)」を開発しました。

そもそもサーキュラーIDとは?
衣服そのものにマイクロチップを織り込み、
服のライフサイクルでどの段階でも商品情報を追跡確認できるようにするデジタルシステムです。
スキャナーを通して、基本情報(ブランド・価格・生産国など)と、
インタラクションログ(手元に届くまでの販売・購入フロー)を閲覧することができます。

【メリット】
■商品を購入したお客さまがどれくらいの期間その服を着用し、
 着用後にどのように処理をしたかなど顧客の行動データを蓄積することができる。

■着用されていないアイテムの回収や着用されていない期間の分析をしリサイクルキャンペーン訴求、
 リサイクルした人にはクーポンを配布することができる。

■リセラーが商品を販売する際にはその商品が本物であるかどうか、
 正規の販売価格を調べたり、商品画像を再撮影したりという作業が発生しますがそれらの作業が不要。

■リサイクル業者にとって一番の壁は素材の特定ですが、
 素材の構成情報にも簡単にアクセスすることができる。

既に、日本のメーカーでも商品タグにマイクロチップが埋め込まれてるものもありますが、
購入後すぐに取られてしまいます。
対して、サーキュラーIDは洋服の生地自体にマイクロチップを織り込むので、
服そのものがあれば個々の商品を識別・管理が可能になります。
今後私たちが身にまとう衣類までもがターゲティング対象となる日が来るだろうと思われます。

サーキュラーIDにより、本当に必要とされる物だけが作られる時代へと変化し
買うだけ、着るだけで循環型社会への貢献ができるような未来は遠くなさそうです。

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