売上を簡単にアップさせるRFMの功罪

3月は卒業式があったり進学、就職の準備があったり、独特の雰囲気がありますね。

また3月は会社の決算月が多い月でもあるため、決算に絡んだキャンペーンをよく見かけます。
通販でもこの時期は「決算」までの売上の積み上げを目的としたダイレクトメールなどが届きますよね。

決算キャンペーンのように短期的に売上を積み上げていく施策を行う際には、
いろいろな企画や計算をして売上計画を立てていると思います。

その際に   RFMによる顧客分類  はよく使われる手法ですよね。

実際、RFMをベースにキャンペーンなどの設計を行うことが多いです。
キャンペーンの対象者、属性、人数、オファー、コスト、これによって獲得できる成果
(引上げ件数や、売上など)を計算し、計画を立て実施する。

この手法を用いれば、計画に近い売上を獲得することができるでしょう。

この手法のポイントは「買ってくれる顧客」を明確にし、
効率よく売上を獲得することができるという点です。

短期的に売上を積み上げたい決算キャンペーンなどに適しています。

ではRFMの手法のみで短期的な売上を獲得し続けようとすると、
効率的に売上を積み上げることができ、より利益が出るようになるでしょうか?

この手法をやり続けると、「買ってくれる顧客」が縮小して、
売上が積み上げづらくなっていく可能性が高いです。

「買ってくれる顧客」が自然発生的に増加しない限り、必ずそうなります。

RFM手法で効率的に売上の最大化を追っていくと「買ってくれる顧客」予備軍が効率という仕分けによりアプローチされなくなり、休眠顧客化してしまうからなのです。

RFM手法は、短期的な売上積み上げ施策として効率的かつ有効なのは間違いないですが、
併せて「買ってくれる顧客」でない顧客が「買ってくれる顧客」になってくれるような施策が中長期的な成長には欠かせないのです。

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