通販広告のコピー

突然ですが

健康食品のコピーで

A:50代からはじめる健康生活
B:53歳からはじめる健康生活

レスポンスが良い通販広告のコピーはどちらでしょうか?

正解はBです。
(実際にスプリットテストした結果です。)

一見

「50代」→50代全ての人がターゲットとなるため、対象となる顧客の数が多い

「53歳」→53歳しかターゲットにならないので、対象となる顧客の数が少ない

=Aのレスポンスが良い

とも思ってしまいますが

通販広告コピーの肝は「自分ゴト化」です。

「50代」と言われても、幅が広すぎて自分ゴト化できにくいワードです。

(なので「中高年」などというコピーはさらに自分ゴト化できません。)

自分ゴト化できないワードには人は反応しないのです。

でも「53歳」のコピーは53歳の人しか自分ゴト化できないのでは?

という疑問が生まれます。

しかし

53歳からはじめる健康生活

と言われると

53歳より上の年齢の顧客は、「自分にとってまだ間に合う提案」と感じます。

なぜなら、50代の多くは自分が「実年齢より若い」と思っているからです。

なので「53歳」というワードは、実は53歳以上の多くの50代の顧客に(もしかしたら60代の顧客にまで)自分ゴト化されるコピーになっているのです。

ただし、このコピーは53歳より若い顧客には響きません。

実年齢より若いと思っている50代にとっては、逆に「まだ自分のことではない提案」と感じるからです。

実際に、このコピーに反応した顧客の年齢層は50代後半に集中していました。

通販広告のコピーは「顧客心理の深堀りが必要である」という一例です。

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